月刊基地moratorium

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まずい、最近ブログのアクセス数が伸びている

「アクセス数が伸びてるんならいいじゃねえか、もともとブログってのは書いてるやつの承認欲求を満たすもので、つまりは小説と一緒。読まれりゃ読まれるほどいいんだよ」

 って言われるかもしれない。事実ぼくもそう思うけど、もろ手を挙げて喜ぶわけにもいかない事情があった。

 ・・・

 はてなブログを書いてる人なら分かると思うが、ブログ主は自分のブログのアクセス数を知ることができる。それは1時間単位の棒グラフで表されていて、どかっと1時間のうちに30、40アクセスあったりすると棒グラフは天高く伸びて「ああ、全ての記事がクリックされたのだな(=読まれたのだな)」とどこか気恥ずかしい気持ちになる。むしろ1時間で1アクセスなんかのときはなんとも思わない、それらはたいていブラウザバックなのだから、たいして気に病む必要はなかった。ブログを読まれることで気が病むというのもおかしな話だと思うけども、まあこんなワナビブログ、恥しかないよね。

 話がそれた。

 で、最近このブログのアクセス数が伸びている。伸びているといっても大したことは本っ当にないんだけど、それでも前は「1週間のうち一人に読まれたら上出来だよね、たいていはブラウザバックされるしね」って感じだったのが、ここのところ毎日平均して20アクセスはある。なんというか、安定して人が来る。定期的にどこかから人が流れ込んでいるのという印象を受けた。

 どこから人が来ているのか。調べてみると、明らかだった。その記事だけアクセス数が急上昇していたのだから。(ブログ主は記事ごとのアクセス割合が分かる)

 ではその記事とは? 

 なんてことはない、「第25回電撃大賞」と題した、僕が電撃大賞に出せなかったときの「恥」を文章にした記事である。

 愕然とした。

 もしやと思い、震える指でgoogleの検索欄に「電撃大賞 ブログ」と打ち込む。検索結果として出力されたサイトを上から順に流し見ていく。1ページ目にはなかった。続いて2ページ目をクリック。ない。その次の3ページ目。ない。4ページ目、なし。お、意外とないのでは? そう思い始めてクリックした、5ページ目。コロコロとマウスのスクロールホイールを回していくとそこには「第25回電撃大賞ワナビラノベ―」と、当サイトの記事があった。

 ・・・

 いやいや! まずいでしょそれは!

 よりによってその記事が検索上位にくるなんて! 「電撃大賞 ブログ」で検索する人間なんて、まず間違いなくお仲間のワナビだろうし、そんでもって僕は電撃大賞に投稿できなかったクソワナビなわけですよ。ふつーに恥ずかしいわ!

 ワナビって一口にいってもたくさんあると思うんですよ。バリバリに、書いて投稿して書いて投稿してを繰り返している人だったり、ラノベを書くぞ!と決心したばかりの人だったり、最終選考まで残った人だったり、一次選考で連敗続きの人だったり。

 まあほんとに色々な人がいると思うのだけど、だけどもその中でも最底辺は決まっていて、それは僕みたいな、まだ一度も新人賞に投稿したことがないまま、それでもワナビを自称してる人だと思うわけですよ。

 うん、ふつーに恥ずい。

 ブログを書き始めるころは小説を一本ぱぱっと仕上げちゃって、適当な賞に出してワナビとしてのスタートラインを切るつもりだったのに、それがもう一年近くが経っちゃってまあ。もう目を当てられない状況に。

 もちろん対処法は分かってるんです。出せばいいんですよ、出せば。小説を、新人賞に。だけど最近忙しくて、(まあ、忙しさを言い訳にする奴は大抵クソだが)、そのために全然書けていなくて。

 「ご託を並べずさっさと書け!」って俺の理性が言ってるんだけど、「その前に実験レポートの期日がヤバい、こっちが先だ」と本能が否定するんです。これ理性と本能逆じゃない?―逆じゃないか、そんな感じのエブリデイなわけです。

 てなわけで、いやー何が言いたかったかっていうと、この記事は小説を投稿していないことに対する1700文字に及ぶただの言い訳なんですけど。それでも本当に言いたいことは、8月末のファンタジア大賞には必ず間に合わせて見せるからな!という決意表明だったりして。

 ・・・

 そんな感じで、今日も僕はワナビです。