月刊基地moratorium

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童貞がラブコメを書いていいものか

 ハッピーメリークリスマス!>挨拶

 

 今日はクリスマスイブですね。皆さんはどんなクリスマスをお過ごしになられるのでしょうか。ちなみに僕は今年も男友達とクリスマスを過ごす予定です。いまはまだ大丈夫だけどいつかは僕の友人たちにも彼女ができて、僕と一緒にクリスマスを過ごしてくれることもなくなるのでしょうね、寂しいなぁ孤独だなぁ…

 やがて来たる審判の日に備えて、ストロングゼロぐらいは貯蓄しておくべきでしょうなぁ。

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 ずっと思っていることがあるんです。

 大学が終わると真っ先に下宿先に帰ってひとり「ただいま」と呟く。それから風呂に入って、鼻歌歌いながら夕飯作って、夕方アニメを観ながら夕飯食べて、ラノベ読んで、ラノベ書いて、アニメ見て寝て起きて大学行って、大学が終わると真っ先に下宿先に帰って、、、

 そんな日々を繰り返しながら、部屋にこもってひとり小説なんか書いていると「なにやってんだろうなあ、僕は」と虚しく思うことがしばしばあります。

 成人男性が机に向かってひたすらニマニマと妄想して文字を書き綴るわけですよ、一銭もならない文章を苦労しながら書いているんですよ。およそ健康的とは言えませんて。

 まあ僕としてはもちろん好きで書いてるし、妄想を楽しんでいますが、それでも世間の人の考えは違う。たいていの人は物語なんかにマジにならないって。だって現実にマジになってんだもの、そんな暇はないんでしょう。マンガ読んで、映画見て、小説読んで、「あ~面白かった」で終わり。登場人物がどうとか、この台詞に隠された想いとか、こことここが対比になってる、とか考えない。

 娯楽ってやっぱ低俗なものなんだなあ、って思っちゃう。それが良いとか悪いとかそういう問題じゃなくて、厳然たる事実としてその認識はあると思う。そして、その娯楽のなかでもさらに一般人に眉をひそめられるであろうラノベを書いてる。それも作家志望として、ワナビとして。

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 この前こんなことがあった。

 僕は本屋に行くのが好きで毎週のように通っているんだけど、僕はそのとき結構大きな本屋を訪れていて「ちょっと前のラノベが置いてたりするかな~。とらドラ!とか置いてるかな~置かれてたら嬉しいなあ~」と軽い気持ちで漫画コーナーのさらに奥、ライトノベルコーナーを訪れた。いつもラノベや漫画の買い物はアニメイトゲーマーズ!で済ます僕だけど、そのときは魔が差したんだと思う。案の定、ことは起こった。最果てにひっそりと佇む僕らの楽園を、一組のカップルが覗き込んできた。

「うわあ~アタシこーゆーの無理なんですけど」「まあまあ、ほら戻ろう」「は~い」

 マジでこんな感じだった。目の前に「こーゆーの」を手に取る僕がいるってのに。それからカップルはもと来た道を戻っていったけど、「こーゆーの無理ならわざわざ覗きに来るなよ!」と思った。

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 別に「こーゆーの」を認めてほしいとは思わない。一般に広めたいとも思わない。もちろん好きな作品には人気になってほしいと思うけど、それだって理解ある人たち、同士たちに広まってくれさえすればそれでいい。

 だけど、一般からすればこれが普通の反応なんだ、と。まわりにオタクしかいないから久しく忘れていたけれど、これが本来の在り様なんだと思い出した。

 それでも僕は毎日ラノベを書いている。それもプロとしてでなく、作家志望として、ワナビとして。恋人を作るでもなく、バイトに精を出すでもなく。ほんと、だからこその「なにやってんだろうなあ、僕は」なわけで、、、

 

 でもしかたないだろ!だってラノベが大好きなんだからさあ!

 好きなんですよ、もうどうしようもなく。

 冴えない少年とかわいい女の子が初めての恋をする物語が。ハーレム作ってドタバタ賑やかにラブコメする優しい世界のお話が。VRMMOとか異世界転生とか、または現代日本とかで俺TUEEEE!するハリウッドもびっくりのスカッと爽快なストーリーが。と思ったらちょっと暗い話だったり、悲しくて泣ける話だったり、終始おふざけに過ぎる話だったり、本格ファンタジーだったり、ミステリーだったり、ホラーだったり、SFだったり、もうよくわかんないお話だったり、なんでもありなライトノベルがどうしようもなく大好きなんです!

 目つきが悪くて怖がられたり、地毛が金髪だからってヤンキー扱いされたり、人間観察が趣味のぼっちだったり、語りがうざいオタクだったり、ハーレムを作ると豪語する心に傷を抱えた少年だったり、エロゲ―が好きな女子中学生だったり、その兄だったり、引きこもりの妹だったり、その兄だったり。

 彼らの足掻きを、もがきを、頑張りを認めて肯定してくれる、そんな優しい世界を描くライトノベルが泣きたくなるほど大好きです。

 だから日々つらいことがあっても、虚しい思いを抱いてしまっても、ラノベを読んで頑張りたいと思います。

 これはそんな決意表明なのでした。終わりっ。

 

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 結局、タイトルの「童貞がラブコメを書いていいものか」について触れてもいませんね(-_-;) 書いてたら筆が乗ってしまって、、、。でも上に書いたことが全てのような気もします。「だから俺はラブコメを書いていいんだ、いや書くんだーッ!!」みたいな。

 まあ書こうと思っていたことは一応あるので、また機会があったら「童貞がラブコメを書いていいのか2」みたいな感じでしれーっと記事出しますので。

 

 それではみなさん、よきクリスマスを。ハッピーメリークリスマス!